陸屋根からの雨漏り
ヒアリング
築15年、鉄骨造4階建、屋根は陸屋根、壁はALCとなっている。
雨漏りは4Fの事務所 天井から長雨で降雨量の多いときに浸出するとのこと。
目視確認
陸屋根のウレタン塗膜防水全体に微細なクラック破断箇所が多数みられる。
また、部分的にピンホールが見られる。
クラック部はシンダーコンクリートの伸縮目地の部分に散見されているが
ウレタン塗膜防水の改修工事から年数が経っておらず、経年劣化の破断としては考えにくく、伸縮目地部分の未処理等の可能性から伸縮目地部の動きに
耐え切れず破断が進行したと推察される。
浸入口の仮説
陸屋根のウレタン塗膜防水が破断している事から、破断箇所を中心に貯水による検証を行う事とする。
総括(検証による結果)
陸屋根のウレタン塗膜防水の破断箇所に貯水を行ったところ、満水から4時間後に浸出が確認された。
防水改修工法の選定には、しっかりとした知識・経験・技術が必要に成ります
陸屋根など屋上は、環境としては過酷に部分に成ります、太陽光の紫外線による、劣化や温度上昇による下地からの水分蒸発や建物の挙動を考慮し、適切な工法の選択が必要です、今回の場合は既存の下地を然るべき処置を施し各防水工法に有る、通気工法や絶縁工法を施工する事を推奨する。