雨仕舞のツボ
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某ハウスメーカーの実例です。コスト縮減を目指して、改善を加えたつもりなのでしょう。2次防水である下葺き材をなくし、1次防水の外壁サイディング材だけで対処しようとしました。外壁サイディング材を剥がしてみると…
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雨漏りによるカビの発生⇒カビを食するダニの発生⇒ヒトの健康を害する(アレルゲン)。水の供給による白蟻の発生。雨漏りなどの水の供給があると、高いところでも白蟻被害があることになります。地面から1mの防蟻施工の規準だけでは無理な場合も多いです。…
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漏りする建物に対し、吹付け塗装で全体を覆うことにより、雨漏りを防止できるという考え方は不可です。塗装で雨漏りを止めることは通常できません。塗装はあくまでも化粧です。雨漏り補修工事完了後に、塗装という化粧仕上げを…
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通常の木造2階建て住宅の通し柱は120㎜角、管柱は105㎜角になります。室内側に面合わせにすると、外部側に120-105=15㎜の段差ができます。納まりとして、遠し柱は通気胴縁なしで、管柱のところのみに通気胴縁を施工しました。下図のようにきれいな…
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含水率の定義ですが、含水率%=(乾燥前重量―全乾重量)/全乾重量×100 木材の含水率として、構造材は20%以下、造作材は15%以下、床板は13%以下、と定められています。ちなみに生木は含水率150%位です。含水率は100%が最高ではありません。…
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施工者の対応や技術力に対し、建築主が不満を持つ場合があります。雨漏りが止まらない場合などは当然不満が生じます。その際に、施工者を変更して施工してしまう場合があります。前の施工者に不満があるのですから、後からの施工者が相対的によく見えて…
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建物の経年劣化による雨漏りもありますが、入居後数ヶ月で、雨漏りする場合もあります。深夜であっても、工事担当者の携帯電話に、クレームが入ります。建築主はカンカンです。建築主の満足感は、一気に吹き飛びます。住宅会社に対する評価は…
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屋根瓦・下葺材・野地板のそれぞれの材料には、耐久性に差があります。例えば、瓦は80年経過しても、もっています。その下にある、下葺き材は30年で劣化しています。雨が漏ると、その下にある野地板は速やかに腐食します。…
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赤外線カメラです。温度差を感知することで、雨漏りの位置がわかるものです。ピンポイントの散水試験(浸入口特定)を実施して、水が浸出すると、温度差があり、写真として明示できます。散水試験を実施しない場合には、そもそも温度差がないわけで、感知…