「三面交点」対策
三面交点とは、文字通り三つの面の交わる交点部分のところです。1枚の通常の防水シートではうまく施工できません。適正な材料の段取りが必要となります。
樹脂製役物か、伸縮性のある防水シートが必要です。
住宅部位においては例えば、屋根では、下屋根・棟頂部と上階外壁下地との交点、入隅部、出隅部などです。開口部(サッシ)まわりでは、窓台上端部と柱または間柱見込み面と外壁下地面の交点です。バルコニー手すり壁においては、 壁当たり部(外壁と同側面および外壁と直交部)です。
この三面交点部分が、防水施工においてピンホールを発生させやすい弱点部分となります。防水に穴があいた状態になりますので、雨漏り対策が必要となります。現場では配慮されずに、伸縮性のない通常の下葺き材で施工している場合が多いです。誰も気付かずにそのままで竣工を迎えてしまいます。
配管回り
配管周りも穴を開ける部位になりますから、施工に配慮が必要となります。樹脂製役物の使用か、伸縮性のある防水テープを使用しなければなりません。現場では、これらの材料の準備がなく、伸縮性のない通常の防水テープを短くカットしながら施工している場合も多いです。