床下に溜まる水
雨漏りではなく、雨降り後の地下水の水位上昇の可能性が高いです。床下にかなりの水が浸入して、木材が一部腐食、床にたわみがある場合もあります。高湿度の状態で、長期間経過すると劣化していきます。
床下に溜まる水の場合、原因の候補として、①雨漏り、②給排水・エアコンなどの設備系の水漏れ、③地下水、④結露、⑤周囲からの雨水が考えられます。専門の設備業者の調査によると、②給水管・排水管・エアコン排水からの漏れはない場合が多いです。
粘性土地盤に溜まる雨水が多雨時に基礎底盤高さを超えた時に、コンクリート打ち継ぎ部分などから浸入することが原因である可能性が高いです。住宅現場の場合には止水版の施工がされないことが多いです。
複合的に結露が起きている疑いも拭えません。溜まった水が蒸発せずにそのまま放置状態となり、結露につながります。床下への浸入水を止めることは簡単ではなく、再発する場合も多いので、慎重に施工する必要があります。
土質が粘性土であると推測され、水はけが悪く、基礎底盤付近まで常時水が溜まっているところがあります。周囲の土を掘削してみると、水溜り状況を把握できます。敷地自体の問題ですが、事前に予想することは難しいです。