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散水耐風性能実験

換気トップ・換気ガラリ  実験条件:風速:30m/s、散水量:240㎜/h

非常に厳しい条件設定で、雨漏りの実験を行ったことがあります。換気のための部材を取り付けて、大量の水と強風をかけました。厳しい条件であっても、雨漏りしない部材を採用しようという発想です。発想は悪くはなかったのですが、設定条件が厳し過ぎ、全ての換気部材から雨漏りが発生しました。

換気のための穴を開けるわけですから、厳しい条件なら雨漏りすることになります。換気ガラリについては、強風時には換気レジスターの開閉を入居者側の管理で、閉める必要があります。設置場所・条件により雨水浸入を皆無にすることは困難であり、ガラリから浸入した水を構造体に影響を及ぼす前に、外部に排出する仕組みが必要です。

換気を行うために穴を開ける以上、風と雨量の条件により、漏水は必ず発生します。換気と雨漏りの関係は相反することになります。

雨漏りを恐れて、換気部材を塞ぐと、雨漏りは防いだとしても、換気という別の問題が生じますので不可です。

巨大台風の襲来など、数年に1度しかないような厳しい条件の時には、換気部材から雨漏りはあったとしても、入居者側の管理で拭き取ってもらうように説明し納得を得ておく必要もあります。

換気トップ」と称されるものがあります。屋根面の最上部から小屋裏空間の空気を排出するものです。換気は建物の耐久性を確保する上で、必要なものです。そのためには屋根に穴をあけて、換気する道筋をつくらなければなりません。その前提条件は雨水が浸入しないことです。雨水浸入防止と、換気は相反するものです。換気トップから雨水が浸入するからといって、換気を閉じることはできません。換気は常時必要なもので、換気口から万一雨水が浸入したときだけ、拭き取ればよいのです。

台風時に雨水が浸入するたびに、雨漏りの原因となり、そのたびに改善が加えられた結果です。施工時期により微妙に形状変更が工夫され、複雑な形状になっています。

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