含水率計
含水率の定義ですが、
含水率%=(乾燥前重量―全乾重量)/全乾重量×100
木材の含水率として、
構造材は20%以下、
造作材は15%以下、
床板は13%以下、と定められています。
ちなみに生木は含水率150%位です。
含水率は100%が最高ではありません。全部が水で、水以外はゼロになるわけではありません。
よく言われることですが、人間は66%が水分であると言われます。赤ちゃんはもっと多く80%位、年をとると少なくなり50%位になります。ということは、水分以外が33%あり、全体が100%という感覚です。我々は、全体を100%として判断する傾向にあります。
しかし、含水率は全体が100%ではありません。66%の水分と言っても含水率としていうなら、(100-33)/33で、200%となります。
木材を外に放置しておくと、やがて空気中の湿度と平衡した状態に落ち着きます。平衡含水率とか気乾状態と言われ、樹種によらずに、夏場で約18%、冬場で約13%、平均15%位に落ち着きます。木材には、「調湿作用」と称される性質があり、周りの湿度が高ければ湿気を吸込み、湿度が低ければ湿気を吐出します。
写真上の41.8%、写真中の42.3%、写真下の42.0%という数値は高く、水が浸入していることを示しています。浸入がなければ気乾状態の15%前後です。含水率計の精度も微妙で、必ずしも一定にはなりません。