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雨漏り『悪魔の証明』

先に①雨量、②風の方向、③風の強さ、④雨降り継続時間の4つの要素により、雨漏りが発生するといいました。

散水試験の実施により、雨漏り現象を再現して初めて、雨漏りがするという証明ができます。雨水浸出口に対し、雨水浸入口を特定していきます。逆にその部位は雨漏りしないという証明は不可能です。理由は、30分散水して雨が漏らないからといって「雨漏りしない」とは言えません。1時間散水すると雨漏りする場合もあります。1時間散水して雨漏りしなくても2時間散水すると漏れるかもしれません。散水方向を少し変えたり、散水部位を少しずらしたり、脈動圧(散水に強弱を加える)にすると、雨水が浸入する場合もあります。基準があるわけではありません。

建物の構造にもよりますが、何時間散水を継続すれば完璧かはわかりません。木造の建物の場合は大体ですが、1.5時間散水して、浸出確認できなければ、ほぼその部位からの浸入はないとされていますが、絶対ではありません。過去にはRC造の建物では4時間散水し続けて、浸出が始まったという例もありました。どれだけの水圧で、どれだけの水量を、どの方向から、どれだけの時間、散水すればよいのか基準はありません。ここが難しいところで、経験と勘の世界です。

膨大な時間をかけて全個所を網羅しなければなりませんので、雨が漏らないという証明は事実上できないのです。これは通称、「悪魔の証明」と呼ばれるものです。本来、「ない」ことの証明は出来ないというものです。

雨漏りを補修したときに、「今回の補修により、今後は雨漏りしません」という保証を、建築主宛にしなければなりません。再発すると無償補修です。証明できないものを保証するということになります。

だからこそ、下葺き材の施工において、「雨漏りしない」を確実に実施し、問題ないことを確認した上で、次の工程の施工者に引き渡すべきものです。次の工程の施工者も、前の工程の施工状態を確認して了解してから、仕事を引き受けるべきものです。

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