屋根（トップライト）の雨漏り

屋根（トップライト）の雨漏り

 

ヒアリング

木造軸組構法2階建、屋根はスレート葺き切妻屋根、外壁はサイディング通気工法、築12年となっている。

 

雨漏りは、1階トップライト廻りの天井から確認され、南面に降りつける強風雨時に発生する。この事から、新築時の施工業者によりトップライト廻りをシーリングによる応急処置を行ったが、雨漏りが改善される事は無かった。

 

目視確認

トップライト最上部水切りの隙間をシーリング材で埋めているが、シーリング内部のバックアップとして養生材のような物が一部露出している。（写真：赤丸部分）　おそらく、水の抜け道を確保していると考えられる。

 

浸入口の仮説

南からの強風雨時に水切りの隙間から雨水が浸入する事で、雨漏りが発生するのではないかと考えられる。

 

 

 　　　

 

総括（検証による結果）

水切りの隙間に散水を行ったところ、浸出が確認された。通常、隙間から雨水が浸入してもトップライト廻りのルーフィング（二次防水）に問題が無ければ雨漏りは発生しない。

安易にシーリングの充填による応急処置を行うことは、雨水の排水口を塞ぐことになり？雨漏りを再発させる可能性が高いと考えられる事から、屋根材を取り外し二次防水のルーフィング不具合箇所を修正する必要がある。