屋上パラペットスラブからの雨漏り。
陸屋根パラペット、スラブからの雨漏り
ヒヤリング
築35年、鉄骨造3階建、屋根は陸屋根。3階和室の天井と付近の壁にシミ痕が確認され、その後、強風雨時にサッシ上部の室内壁が湿るようになった事から、他の施工業者に雨漏り補修を依頼して外壁のクラックや劣化部分をシーリングで施工したが雨漏りは改善しなかったとのこと。
目視確認
陸屋根はコンクリートでスラブやパラペットには無数のクラックがあるにも関わらず、陸屋根の改修工事は一度も施工されていなかった。パラペット笠木の被り(垂れ下がり部)が少なく、笠木の中に手を入れるとパラペット立上りの天端は空洞の上に板金木下地と板金笠木のみの施工であった。
浸入口の仮説
目視確認の状況から、陸屋根パラペットおよびスラブのクラック(ひび割れ)から浸入していると考えられ、クラックを中心に散水を行うこととした。
総括
パラペットのクラックおよび笠木垂れ下がり部に散水を行ったところ、浸出が確認された事から、陸屋根の防水および笠木天端までの防水施工を行う事で雨漏りは終息した。