立平板金屋根軒先唐草を固定する釘貫通部からの雨漏り!
立平板金屋根 軒先(唐草)を固定する釘貫通部からの雨漏り
ヒヤリング
築15年、枠組み壁構法(ツーバイフォー)2階建、屋根はガルバリュウム鋼板である。建物は収益を目的とする賃貸マンションであるが、2階の入居者が退室し原状回復工事の打合せ時に確認された。壁のシミ痕とクロスの剥がれを確認したが、入居者は退室している事から雨漏りにおける詳細は不明である。
目視確認
屋根の軒先の出幅は少なく直下で壁クロスのシミ痕や剥がれが発生している事から、天井に点検口を設置して確認したところ、軒先付近の垂木や耐力壁上部にシミ痕を確認した。
浸入口の仮説
目視確認では軒先付近にシミ痕があることから、軒先廻りを中心に散水する事とした。
総括(検証による結果)
唐草を留めている釘(上記写真:赤丸)に30分間の散水をしたところ、雨漏りが再現した。通常、立平板金屋根(ガルバリウム鋼板)は緩勾配の屋根に使われる工法であるが、軒の出幅が少ないことからも軒先部材(唐草)の加工を意識して施工しないと、雨水を呼び込んで雨漏りが発生する可能性が高くなると考えられる。