防水の雨漏り。
ヒアリング
鉄骨構法3階建、屋根は陸屋根になっており壁はサイディング通気構法、築15年。雨漏りは3階エレベーターホール天井から降雨量の多いときに浸出するとのこと。
赤丸:フェンス架台 赤丸:3階エレベーターホール天井
目視確認
3階エレベーターホール天井の直上はキュービクル式高圧受電施設が設置されており、その周囲には危険防止用のフェンスが設置されている。
浸入口の仮説
フェンス架台は防水施工後に架台を固定させるためアンカー等で防水層を貫通させていると考えられる。
赤丸:浸出
総括(検証による結果)
フェンス架台に散水を行ったところ、40分で浸出確認した。
全てのフェンス架台から浸出が確認されていない事から、貫通孔とアンカーの隙間にシーリング処理がされていると推察される。ただし、浸出が確認された架台はシーリング未処理もしくはアンカーを施工する段階で防水層にキズをつけた可能性等が考えられる。
雨仕舞の観点からは、防水層を貫通させる事は好ましくない。