ビル用サッシ水切りからの雨漏り
目視確認
築30年、鉄筋コンクリート造6階建、外壁はタイル貼り、雨漏りは1階コインランドリーが設置している共用部です。天井プラスターボードが下がってきた事で雨漏りに気づいたとのことです。
浸入口の仮説
以前、換気フードから雨漏りした経緯から換気フードの雨漏りが再発した可能性があります。
また4階上部は斜壁になっているため、雨天時には斜壁を流下した雨水が下まで流れるので、その面は全体的に劣化が進行しています。目視で直上2階にあるサッシ面台シーリングの劣化が確認できることで、換気フードとサッシ面台シーリングの2か所にポイントを絞って散水しました。
写真:サッシとサッシ水切り取り合い部への散水
写真:1階~2階スラブ貫通部モルタル詰めした周りから水が染み出る
検証による結果
まず換気フードに散水したが雨漏りは再現せず、その後サッシ面台シーリングに散水して雨漏りが再現しました。
ビル用サッシの多くは、サッシとサッシ水切り取り合い部の雨水浸入をシーリングで防いでいます。シーリングが劣化すると簡単に雨水の進入を許すことになります。